九州大学全学共通科目 「文系コア」経済学(木1)
4月18日 L01 経済学・経済史へのいざない
1.日本経済史へのアプローチ

(1)事実と解釈
 ・事実はひとつ⇔解釈はいっぱい
 ・時代が要求する解釈の発見=社会科学
 ・既習の歴史学=解釈の一側面

(2)経済史の伝統的な解釈
 ・マルクスの発展段階論→時期区分の再検討
 ・西洋中心史観→ヨーロッパとアジアの相対化
 ・「国民国家」論,一国史観→経済圏,海域への注目

(3)近代日本の位置づけ
 ・「日本資本主義論争」 (1920-30年代)
  ・明治維新の性格:講座派 vs 労農派
 ・数量経済史による実証研究
  ・マクロ経済と対外関係,統計学・計量経済学の導入

―ハーフタイム―

2.「文系コア」経済学 オリエンテーション
【参考文献】
和辻哲郎「鎖国」,『和辻哲郎全集』第15巻,岩波書店,1963年,所収。
「近世の初めに新しい科学が発展し始めて以来,欧米人は三百年の歳月を費やしてこの科学の精神を生活のすみずみにまで浸透させて行った。しかるに日本民族は,この発展が始まった途端に国を鎖じ,その後二百五十年の間,国家の権力をもってこの近世の精神の影響を遮断した。」(15~16頁)
荒野泰典『近世日本と東アジア』東京大学出版会,1988年。
山本有造「明治維新期の財政と通貨」,梅村又次・山本有造編『開港と維新』(日本経済史3)岩波書店,1989年,所収。
新保博『近代日本経済史』創文社,1995年。
フェルナン・ブローデル(浜名優美訳)『地中海』藤原書店,1999年。
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