「桑都」八王子
八王子市郷土資料館絹の道資料館八王子市史跡 絹の道周辺案内
八王子市郷土資料館・絹の道資料館・
八王子市史跡 絹の道のロケーション
八王子市郷土資料館
開館時間 9:00am-5:00pm(入館は4:30pmまで)
休館日 ・月曜日・祝日の翌日
 (祝日が土・日の場合は直後の火曜日)
・年末年始
・館内整理日
入館料 ・無料
アクセス ・京王線「京王八王子駅」・JR「八王子駅」から
 ・京王バス南(八91・八92・八93)「市民会館」下車徒歩5分
・JR「八王子駅」南口から徒歩15分
展示の特徴 ・1967(昭和42)年に開館。市内出土の考古資料や,市内で使われた民俗資料などを収集,展示。
・見学者から寄せられた多くの質問の中から,子どもに関心の高いテーマを選び,Q&A式で解説。
・館内に,開設ボランティアの方々がいるので,気軽に質問できます。
 (ガイドの方から,話しかけてくれます。)
・収蔵品を体験できるコーナーがあります(明治時代の機織り機,八王子車人形など)。
千歯こき
・徳川時代から使われていたもの。
・意外と小さかったです。
多摩の織物
・明治時代の作品。
・徳川時代のものと比較すると,繊維が細くなっています。
高機
・実際に使用されていたもの。
・女性の背丈に合わせて作られているので,狭いです。
明治~昭和時代の生糸
・八王子産の生糸は,幕末・明治初期に輸出されていましたが,
 その後は,国内市場向けにシフトしていきました。
「桑都日記」
・徳川時代の多摩地域の地理や歴史を描いた基本文献。
・1582(天正10)~1824(文政7)にわたる編年体通史。
「桑都朝市」
・徳川時代,八王子宿に立った朝市の賑わいを伝えています。
・人物ひとりひとりを細かく描いた筆遣いに驚かされます。
※ 許可をいただいてから,館内を撮影しました。

絹の道資料館
開館時間 9:00am-5:00pm(3-10月)
9:00am-4:30pm(11-2月)
休館日 ・月曜日
 (祝日の場合は翌日)
・年末年始
 (12月29日-1月3日)
入館料 ・無料
アクセス ・JR横浜線・京王相模原線「橋本駅」から
 ・京王バス(南63)「絹の道入口」下車徒歩5分
・京王相模原線「南大沢駅」から
 ・京王バス(南63)「絹の道入口」下車徒歩5分
展示の特徴 ・徳川後期から明治初期に繁栄した生糸商人「鑓水商人」の生い立ちを紹介。
・資料館の敷地は,もともと鑓水村名主だった八木下要右衛門家の屋敷地。
 1884(明治17)年の母屋移転後,水田と化したが,1987(昭和62)年から順次復元。
・横浜の生糸貿易商だった亀屋原善三郎との商売記録や書簡などが見ものです。
・座繰り器の模型が展示されているので,ぜひ回してみましょう。
・鑓水商人が英語の学習をしていた「英語ノート」にも興味が惹かれます。
 「居留地貿易」では開港場外での貿易活動が禁止されていたため,
 鑓水村で在郷商人が外商と生糸取引をすることがありませんでしたが,
 この一帯は「遊歩地域」に指定されたので,ベアト,シュリーマン,アーネスト・サトウなど
 著名な外国人がしばしば横浜から鑓水村を経由して八王子まで訪れています。
 こうした外国人と少しでも接触しておきたいという知的好奇心からでしょうか,
 往時の鑓水商人が懸命に英語を勉強したいという意欲が伝わってきました。
・個人的には,修士論文の舞台が八王子だったので,10年越しの念願が叶いました。
URL http://homepage3.nifty.com/hachioji-city-museum/index.html
館内の全景
・中央のジオラマで,「絹の道」の位置を認識。
・周囲には,鑓水村に関する古文書をが展示。
明治初期の「絹の道」
・画像左下あたりが,現在の「絹の道入口」バス停。
・八王子宿へは絹の道を越えて北進していきます。
※ 許可をいただいてから,館内を撮影しました。

八王子市史跡 絹の道
アクセス 絹の道資料館から
 ・徒歩2分
・京王線「北野駅」南口から
 ・京王バス(北05・北06)「坂上」下車徒歩5分
・JR「八王子駅」南口から
 ・京王バス(八65・八69)「坂上」下車徒歩5分
・JR横浜線「八王子みなみ野駅」から
 ・京王バス(北06・八69)「坂上」下車徒歩5分
特徴 ・「絹の道」は,徳川後期~明治前期に,養蚕・製糸地区だった鑓水村と,
 六歳市が開催された八王子宿とを結ぶ交通路として利用されていました。
・開港以降,武州産の輸出生糸が「絹の道」を通って横浜に向かったと考えられます。
・下記のように,起伏の激しい尾根路が続きます。往時の人々の健脚ぶりが偲ばれます。
 運動靴を履き,リュックサックを背負って,歩いてみることを,おすすめします。
URL http://homepage3.nifty.com/hachioji-city-museum/index.html
絹の道資料館から2分で,「絹の道」入口に到着。
・看板のとおり,「絹の道」は歩行者用の道路です。

・5分くらいして,路面は舗装されず,急な斜面に。
 本格的な山道になります。
・往時の商人は,荷物を担いだり,馬をひいたりして
 ここを通行したわけですから,体力ありますよね。
・戦後になって,「絹の道」の石碑が建てられました。

・20分ほど歩くと,ようやくゴールが見えてきます。
・八王子バイパスを眼下に,遠くは奥多摩の山々,
 西武ドームまで肉眼で眺望できます。

周辺案内
八王子横山宿・八日市宿
八王子宿は,甲州街道最大の宿場町です。江戸を七つ立ちすると,夕方に到着する距離にあります。八王子で一泊して,翌日の小仏峠越えに備えていました。横山宿では四のつく日に,八日市宿では八のつく日に,定期市が立ち,絹織物の販売が行われていました。
【参考文献】
鷲崎俊太郎「近世末期絹織物業中心地の人口移動分析―武州多摩郡八王子横山宿におけるケーススタディ―」『社会経済史学』第66巻第6号(2001年3月),25-45頁。
(この論稿のPDFファイルは,こちらにあります。)
時の鐘
1699(元禄12)年,八日市宿の名主だった新野与五右衛門の発案によって,鋳造されました。以後,八王子の人々に親しまれています。

2007年11月5日現在