九州大学 経済学部
「外国書講読(英語経済)」(後期火3・鷲崎)
初回受講者のみなさん,選抜テストの受験,大変お疲れさまでした。
テストを受けてでも履修したいという意気込みが伝わってきました。
履修制限をかける必要があるため,全員にチャンスを提供できない点を,申し訳なく思っております。

以下,試験結果の講評を述べたうえで,履修許可者を発表させて頂きます。
 
Q1
'Introduction: If Bill Gates Can Be a Billionaire'を読んで,内容全体を日本で要約しなさい。
問題文は,この授業で使うテキストの序論なので,筆者がここで何を語るべきか?――それは,「キャズムとは何か」に尽きます。

では,それに該当するパラグラフは,どこか?――それは,章末の7頁2行目に,
"that is the chasm"と書いてあります。

そうすると,この"that"が具体的に何を指示するかを,明記すれば,「キャズムとは何か」を認識できます。

ここで,
事前にシラバスを熟読してきた人は,ピンと来たはず!授業の概要」に,

「キャズム」とは「深い溝」のことだが,本書では,「ハイテク製品を市場に浸透させるために,少数の新しもの好きで構成される初期市場から,コスト・パフォーマンスを重視する多数の消費者で構成される本格的な市場へと移り変わるときに待ち構えている最大の落とし穴」を意味する。したがって,キャズムの克服こそ,自社製品の市場シェアを長期的に維持するための最重要課題である」

と,書いておいたからです。このセンテンスは,原書から翻訳された和文です。

授業においても,このシラバスを,わざわざ問題用紙と一緒に配布しました。

したがって,今回の選抜試験は,英語の読解力を判別するとともに,実は,

・事前に,シラバスを熟読し,関心を持って履修を希望しているのか?
 (就活に例えるなら,「志望動機が明確で,かつ第一志望で入社したいのか?」

・少々の難問を課しても,逃げずに,履修をあきらめない忍耐力があるのか?
 (就活に例えるなら,「圧迫面接に耐えるだけの根性があるのか?」

をも,試問していたわけです。

以上の要件をもとに,
「本書の目的」「キャズムとは何か?」「初期市場とメインストリーム市場の狭間に存在する落とし穴がキャズムである」
といった内容を要約できていれば,及第点といたしました。
対照的に,文頭のミュージカル・コーラスラインの一節に固執して和訳してしまったり,キャズムという用語が出てこない解答は,不可としています。

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初回に配布した問題用紙次週の授業に持参して下さい。
10月中に,講読テキストを購入しておいて下さい。
No. 学年 学生番号
1 4 9 1EC07017R
2 4 10 1EC07075G
3 4 10 1EC07103S
4 3 12 1EC08156K
5 3 12 1EC08160G
6 3 12 1EC08189N
7 3 12 1EC08190M
8 3 13 1EC08203T
9 3 13 1EC08209G
10 3 13 1EC08211T
11 3 13 1EC08218R
12 3 13 1EC08232Y
13 3 13 1EC08249P
14 3 交換留学生 9SC10002R
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