佐賀大学経済学部 日本経済史II
10月29日 L04 徳川時代の財政・経済政策
1.幕府の財政・経済政策

(1)幕府の財政構造

  歳入と歳出/年貢率の逓減/武士の米換金リスク/幕府財政の課題/米価の安定性

  /歳入と歳出のバランス/商品経済の発展と貨幣供給不足/歳出削減と均衡財政

  /歳入確保と積極財政

(2)徳川前期の金融・財政政策

  徳川綱吉と元禄~宝永期/財政悪化と貨幣悪鋳/マネーサプライの増加と物価騰貴

  /徳川吉宗と享保の改革/享保改鋳の失敗/元文改鋳と金融政策/株仲間結成の奨励/物価の安定

  /取引ルールの定律化/相対済まし/商取引・慣習の必要性/市場経済における資源配分の最適化

―ハーフタイム―

(3)徳川後期の金融・財政政策

  田沼意次と宝暦~天明期/歳入の拡大/冥加金の賦課/御用金の貸付/南鐐二朱銀の意義

  /金銀比価の二重構造/徳川家斉と文化~文政期/外国船来航/海防費の増加

  /文政改鋳とインフレーション/実質賃金の低下/水野忠邦と天保の改革/株仲間解散令の失敗

2.藩の財政・経済政策

(1)藩の財政構造

  20万石以上の藩/歳入と歳出/江戸入用/参勤交代費/軍役

(2)藩政改革

  国産奨励/治水事業/農政の確立/加賀藩:前田綱紀と岡山藩:池田光政

  /藩専売制(専買制)/特産物生産の奨励/姫路藩:木綿/徳島藩:藍/高松藩:砂糖/長州藩:紙・蝋

  /地域分業化/徳川経済システムの動揺
※徳川時代の主要貨幣は,日本銀行金融研究所のカラー写真集「貨幣博物館」に掲載されています。日銀貨幣博物館サイト内にそのPDFファイルがありますので,ぜひこちらをご覧下さい。
【参考文献】
新保博『近世の物価と経済発展』東洋経済新報社,1978年。
速水融・宮本又郎「概説17-18世紀」,同編『経済社会の成立』(日本経済史1)岩波書店,1988年,所収。
新保博・長谷川彰「商品生産・流通のダイナミックス」,同上,所収。
新保博・斎藤修「概説19世紀へ」,同編『近代成長の胎動』(日本経済史2)岩波書店,1989年,所収。
大口勇次郎「幕府の財政」,同上,所収。
宮本又郎「日本型企業経営の起源」,宮本又郎ほか『日本経営史』新版,有斐閣,2007年,所収。
スケジュールへ講義スライド(履修者専用ページ内)