佐賀大学経済学部 日本経済史II
1月28日 L11 第一次世界大戦と日本の重化学工業化
―前回(L10)の残り―

2.帝国主義と日本の植民地政策

(3)台湾:台湾総督府の経済政策

  土地調査事業:台湾米・砂糖栽培→モノカルチュア化/台湾銀行:発券銀行/専売化:煙草,食塩,アヘン

(4)朝鮮:日韓併合と朝鮮総督府

  土地調査事業:朝鮮米の栽培/東洋拓殖会社:土地経営管理・電力・鉄道・鉱工業/日本人地主の増加

  /朝鮮人の日本移住問題

(5)満州:南満州鉄道株式会社

  鉄道業・炭鉱・製鉄・不動産業/関東軍:満鉄の防衛隊→独立化/資本金:2億円→ロンドンで社債発行

―今回(L11)―

1.第一次世界大戦と経済構造の転換

(1)第一次世界大戦と日本経済

  大戦前夜の日本:国際収支の危機/大戦の勃発:「総力戦」/欧州からの軍需・輸入途絶/アジアからの民需

  →輸入代替化:鉄鋼業・化学工業)→国際収支の黒字:造船業・海運業→ 正貨保有の増加

  /債務国から債権国へ/大戦景気とインフレーション/第2次産業:高成長率⇔第1次産業:比重低下

  →農業国から工業国へ/所得の二重構造:自営業⇔給与所得/職員⇔工員

(2)第1次資本輸出期

  政府レベル:中華民国成立→対華21か条の要求/西原借款:権益確保のための私的な借款

  /民間レベル:日本製綿製品の対中直接投資/中国:民族紡績業の発展/輸入税引上げ

  /大戦景気→賃金上昇→輸出から現地生産に切替:在華紡/アジアへの輸出→英国製綿製品と競合

  /民族紡の経営を逼迫/日本の紡績業に合併

―ハーフタイム―

※ 学期末試験のアナウンス
【参考文献】
中村隆英・尾高煌之助「概説1914-37年」,同編『二重構造』(日本経済史6)岩波書店,1989年,所収。
橋本寿朗「巨大産業の興隆」,同上,所収。
中村隆英「景気変動と経済政策」,同上,所収。
橘川武郎『日本電力業発展のダイナミズム』名古屋大学出版会,2004年。
西日本鉄道株式会社100年史編纂委員会『西日本鉄道百年史』西日本鉄道株式会社,2008年。
スケジュールへ講義スライド(履修者専用ページ内)