「全ての道はローマに通ず」石巻
サン・ファン館(宮城県慶長使節船ミュージアム)
サン・ファン館(宮城県慶長使節船ミュージアム)
のロケーション
開館時間 9:30am-4:30pm(8月1日~31日は5:30pmまで)
休館日 ・毎週火曜日(祝祭日を除く)
・年末年始
入館料 ・一般700円
・高校生以下無料
アクセス ・JR仙石線「石巻駅」から
 ・路線バス鮎川線「サン・ファンパーク」下車(土・日・祝日の運行)
・JR石巻線「渡波駅」から徒歩20分,またはタクシー3分
展示の特徴
サン・ファン・バウティスタ (Sant Juan Bautista)
――仙台藩主伊達政宗が建造,1613(慶長18)年に支倉常長ら180余名を乗せて月の浦(現・石巻市)から出帆した船の名前。日本で建造された木造洋式帆船として,初めて太平洋を2往復しました。
サン・ファン館では,リアルな動きをするロボット,航海を再現したシミュレーター,復元船の内部見学を通じて,支倉常長の足跡をたどることができます。
館内は,大きく3つの展示に分かれています。
「慶長使節展示室」では,使節が派遣された時代と,その足跡を,ロボットやパネルなどを使って紹介しています。
「シミュレーションシアター」では,上下左右に揺れるシミュレーターに乗って,大型ハイビジョンを見ながら,日本を出向し,スペインに到着するまでの航海を再現します。
(利用にあたっては,身長や体調の制限があります。)
復元船「サン・ファン・バウティスタ」に乗ると,船内の仕組みを認識することができます。また,復元船の建造過程や,使用された道具類も展示されています。
参考:仙台市博物館
 伊達政宗所用の黒漆五枚胴具足,五色水玉文様陣羽織,そして支倉常長と慶長遣欧使節に関する史料を展示しています。
URL http://www.santjuan.or.jp/
※ 「慶長使節展示室」・「シミュレーションシアター」では撮影が禁止されていたので,復元船の様子をご覧ください。
 「エントランス・ゾーン」から,なが~いエスカレーターを下って,復元船の待つ「ドック棟」のフロアへ。400年前にタイム・スリップしている感覚が得られます。
 復元船のフロアに到着。まずは,「ドック棟」東ウィングに進み,サン・ファン・バウティスタの復元作業に使われた道具や材料を見ていきましょう。ちなみに,復元にあたって,木材は全て宮城県内から調達されました。

 「ドック棟」の東ウィングを抜けると,いよいよサン・ファン・バウティスタの雄姿が見られます。左舷から乗船して,船内の構造を確認していきましょう。いまにも動きそうなマネキンが,在りし日の航海を再現してくれています。
グレート・キャビン(ソテロの部屋)
 船長の宣教師ソテロ(一番右)には,船内で最も大きな部屋であるグレート・キャビンが与えられていました。画像では,支倉常長(右から2番目)と航海に関する重要な話し合いをしているようです。
日本人乗組員の食事風景
 慶長遣欧使節には,支倉常長をはじめ180余名の日本人が随行しました。当時の一般的な航海では,野菜の摂取が不足したため,壊血病が多く発生しました。しかし,使節の史料にそういう記録がないのは,ビタミンCが多く含まれる仙台味噌を持ち込んだからではないかと言われています。

うにごはん
 石巻市内で活魚料理店として人気の「友福丸」さんご自慢のうにごはん。安くておいしいアツアツのうにごはんは,サン・ファン広場(一番上の写真右)の売店・軽食コーナーで頂くことができます。
2008年5月18日現在
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