「「一本刀土俵入」の舞台」取手
旧取手宿本陣染野家住宅
旧取手宿本陣染野家住宅のロケーション
観覧時間 毎週金・土・日曜日の10:00am-4:00pm
(入場は3:30pmまで)
休館日 ・毎週月~木曜日
・年末年始
観覧料 ・無料
アクセス ・JR常磐線「取手駅」東口下車徒歩8分
展示の特徴
1795(寛政7)年に建築された実物の本陣です。1987(昭和62)年,染野家から取手市に,主屋・土蔵・表門・徳川斉昭の歌碑が寄贈されました。
1997(平成9)年から,一般公開が始まり,本陣の建物を見学できるようになりました。
取手宿は,水戸街道と利根川が交差する中継地点です。17世紀前半の取手は,一面の湿地帯だったため,水戸街道は当初,取手を通過しませんでした。一説によると,水戸藩主として最初に取手を通行したのは,徳川光圀による1682(天和2)年といわれています(取手市史編さん委員会編『取手市史』通史編Ⅱ,1992年)。
上段の間は,大名をはじめ身分の高い武士の利用する部屋で,床が少し高く設計されていることが確認できます。
「本陣」関連:甲州街道日野宿本陣
「郵便取扱所」関連:
府中市郷土の森博物館の旧府中郵便取扱所(矢島家住宅)
URL http://www.city.toride.ibaraki.jp/index.cfm/13,318,80,378,html
(取手市のサイト)
http://www.asahi-net.or.jp/~mc9m-mmy/toride-syuku/honjin_00.html
(「取手地場産品・水戸街道『取手宿』プロジェクト」のサイト)
染野家文書
染野家は中世土豪の末裔といわれ,取手の開発を担った草分けとして知られています。
17世紀中期には取手村の名主に任命,1687(貞享4)年には水戸徳川家の本陣に指定され,1870(明治3)年まで本陣と名主を兼職しました。
染野家には,名主や本陣を務めていたころの古文書が残されています。上の画像は,1795(寛政7)年に作られた「宗門人別帳」の控で,取手宿に当時住んでいた人々の名前が記されています。
「宗門改帳」
徳川時代の人口史料。現在発見されている最古の宗門改帳は,1638(寛永15)年のもの。当時の幕閣が,キリスト教厳禁の方策として,全住民を対象とする信仰調査と,その記録作成を考えついたと考えられる。原則として,村や町ごとに,毎年一定の日付で作成された。こうした史料上の特徴を研究で活かすことによって,徳川社会における人口・家族形態の変化が,ミクロ・ベースで理解できるようになった。
(速水融『歴史人口学の世界』岩波書店,1997年,54-55頁。)

2007年6月28日現在
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