「九州の玄関としての昔日」門司港(北九州市)
九州鉄道記念館周辺案内
九州鉄道記念館・門司港駅・旧門司税関
のロケーション
九州鉄道記念館
開館時間 9:00am-5:00pm
(入館は午後4時まで)
休館日 ・第2水曜日(7月は第2水・木曜日,8月は休みなし)
入館料 ・大人300円
・中学生以下150円
・4歳未満は無料
アクセス ・JR鹿児島本線門司港駅から徒歩約3分。
展示の特徴 ・「九州鉄道発祥の地に出現した鉄道のテーマパーク!」が合い言葉。
・旧九州鉄道本社屋を再利用して,九州の鉄道に関する発展・意義を歴史的に紹介しています。
・本館の常設展示コーナーでは,実物資料,駅員の歴代制服,鉄道用具など,見て楽しめる展示が揃ってます。
・車両展示場では,九州島内で活躍した機関車・電車・気動車が静態保存されています。
・ミニ鉄道公園では,ミニ列車を乗って,一周約130mの路線を運転することができます。
URL 九州鉄道記念館サイト

本館(旧九州鉄道本社屋)
・1891(明治24)年,九州鉄道門司(現・門司港)~高瀬(現・玉名)開業時から本社として建てられた建物。
・門司港レトロ地区で保存されている建物の中で,最も古いもののひとつ。
明治時代の客車(三等車)
 九州鉄道が設計した客車。1909(明治42)年に誕生し,鉄道院の車両として活躍し,1929(昭和4)年に耶馬溪鉄道へ譲渡。
 シートが茣蓙だったのは,推定です。
八幡製鉄所が製造したレール
 八幡製鉄所では,創業年からレールが製造されていました。
 このレールは八代駅構内で発見されたそうです。
旧0哩(ゼロマイル)標
 門司(現・門司港)駅開業の際に定められた九州鉄道の起点。
 1914(大正3)年,駅舎移転に伴い,標識も現在地に移動。

車両展示場
・真横の線路に,現役の電車が回送で入ってくるので,臨場感にあふれています。
9600形(59634号)
 初の国産貨物機関車。当機の愛称は,「ごくろうさんよ」。
 1922(大正11)年,川崎造船所で製造されました。
 青梅鉄道公園にも,静態保存されています。
C59形
 1941(昭和16)年,汽車会社による製造。
 東海道・山陽本線の主力機関車として誕生しました。
 門司機関区の配属時には,寝台特急「あさかぜ」などを牽引。
EF10形
 関門トンネル開通時に配置された専用直流電気機関車。
 当機は,1941(昭和16)年,東芝の製造です。
ED72形
 北九州地区の電化で登場した九州初の交流専用電気機関車。
 当機は,1961(昭和36)年,試作車として東芝で製造されました。
クハ481系
 1958(昭和33)年に登場した特急「こだま」形の後継機。交直流両用に対応し,本州~九州間を直通運転していました。
 九州では,「にちりん」,「かもめ」,「有明」に使用されました。我々世代もお世話になった懐かしい車両です。
 鉄道博物館にも,展示されています。
クハネ581系
 世界初の寝台電車特急として,昼夜を問わず活躍。
 1984(昭和59)年,近郊形普通電車用の715系に改造。
 復元時に,セミクロスシートや開閉窓を残したのが残念。
キハ07形
 戦前の代表的な気動車。同型車で原形を保つ唯一の車両。
 晩年は,九州内の宮原線(豊後森-肥後小国間)で活躍。
 車内見学ができますが,ちゃんとスリッパに履きかえましょう。

周辺案内
旧門司税関庁舎
 1912~27(明治45~昭和2)年に,門司税関として使われた庁舎。その後,民間に払い下げられ,事務所や倉庫として利用されました。
関門橋
 1973(昭和48)年に開通した高速道路。
 本州までの近さが,手にとるように認識できます。

門司港駅
 鹿児島本線の起点。駅全体で「レトロ化」に取り組んでおり,興味深く感じられます。
 右の写真は,関門連絡船の通路跡。国鉄関門航路は,1964(昭和39)年に廃止されました。

2010年5月5日現在
フィールドワーク・ホーム