「鉄道の城下町」大宮
鉄道博物館
鉄道博物館のロケーション
開館時間 10:00am-6:00pm(入館は5:30pmまで)
休館日 ・毎週火曜日
・年末年始(12月29日~1月2日)
入館料 ・一般1,000円
・小中高生500円
・幼児(3歳以上未就学児)200円
アクセス ・埼玉新都市交通ニューシャトル「鉄道博物館駅」から徒歩1分
展示の特徴
2007年10月にオープンした鉄道専門の博物館。
かつての交通博物館に展示されていた1号機関車,弁慶号機関車,東海道新幹線のカットモデルなどを継承するとともに,国鉄分割民営化後,つい最近まで走り続けていた車両も展示されています。
地上3階と屋上には,展示・見学できる施設がたくさんあります。「ヒストリーゾーン」,「ラーニング・ゾーン」,「エントランス・ゾーン」,「パーク・ゾーン」,「コレクション・ゾーン」,「ノースウィング」の各ゾーンで,車両に触れたり,鉄道の仕組みを体験できたりすることができます。
【鉄道に関する博物館・資料館・史跡】
青梅鉄道公園(東京都青梅市)
大日影トンネル遊歩道(山梨県甲州市)
旧新橋停車場 鉄道歴史展示室(東京都港区)
URL http://www.railway-museum.jp/
1階「ヒストリーゾーン」では,実物車両36両を展示。本・雑誌でしか見たことのない車両から,かつて実際に乗ったことある車両にいたるまで,間近で見学できます。写真上は,1号機関車。
「ヒストリーゾーン」2階にある「鉄道歴史年表」。日本の鉄道の歴史を,75mにわたってクロノジカルに掲載しています。子供の目線に合わせて,資料を展示しているのが特徴的でした。

「鉄道歴史年表」のなかで,興味深い資料を発見!
これは,1921(大正10)年に製作された「国有鉄道貨物運賃」のポスターです。
各地の特産物を消費地に輸送するための運賃が掲げられています。たとえば……,
1俵(4斗)につき 酒田→東京
富山→大阪
298哩
226哩
27銭
22銭8厘
引上額5銭4厘
引上額3銭9厘
木炭 1俵(5貫)につき 盛岡→東京
鳥取→大阪
332哩
160哩
13銭1厘
8銭1厘
引上額2銭8厘
引上額1銭3厘
醤油 1樽(1斗)につき 銚子→東京
龍野→大阪
73哩
65哩
4銭6厘
4銭4厘
引上額9厘
引上額1銭
鮮肉 1貫につき 神戸→広島
神戸→甲府
190哩
304哩
2銭5厘
3銭5厘
引下額4厘
引下額8厘
鮮魚 1貫につき 小樽→旭川
塩釜→東京
190哩
228哩
1銭8厘
2銭9厘
引上額5厘
引上額5厘
塩乾魚 1貫につき 伏木→名古屋
函館→旭川
197哩
266哩
1銭5厘
1銭8厘
引上額3厘
引上額4厘
豆粕 1枚(7貫300匁)につき 門司→熊本
名古屋→静岡
123哩
116哩
7銭2厘
7銭1厘
引上額1銭2厘
引上額1銭3厘
綿織物 1反につき 名古屋→大阪
久留米→岡山
110哩
312哩(海上10哩)
2厘
4厘2毛
引上額6毛
引上額1厘1毛
絹織物 1反につき 福井→横浜
京都→富山
337哩
201哩
6厘7毛
4厘8毛
引上額4毛
引上額6毛
砂糖 1貫につき 東京→甲府
大里→熊本
81哩
120哩
1銭
1銭3厘
引上額2厘
引上額3厘
和酒 1樽(4斗)につき 西ノ宮→東京
広島→下関
352哩
140哩
69銭2厘
39銭1厘
引上額19銭3厘
引上額10銭
麦酒 1箱につき 東京→仙台
札幌→室蘭
220哩
112哩
49銭6厘
33銭3厘
引上額13銭3厘
引上額9銭3厘
砂糖の起点駅にある「大里(だいり)」駅とは,現在の「門司」駅のこと。豆粕の起点駅に見える「門司」駅は,現在の「門司港」駅を表す。関門トンネル開通直前の1942(昭和17)年4月,「大里」→「門司」,「門司」→「門司港」と改称された。

 ただ車両を並べているだけではなく,当時のホームを復元している点にも注目してみましょう。
 鉄道開業当時の新橋駅(写真左),大正期の万世橋駅,高度成長期の上野駅(写真下)……。
 485系「ひばり」,455系「まつしま」の車内には,入ることができます。
 エントランス近くで売っている駅弁を車内に持ち込んで食べるのも楽しいでしょう。

1階・2階の「ラーニング・ゾーン」では,鉄道の仕事を体験できたり,安全な輸送システムを実物の部品を使って学習することができます。写真は,車両検査の様子。
運転台を再現した「運転シミュレータ」。SLシミュレータのみ予約制(有料:500円)。お薦めは,山手線205系。昭和60年代の大崎~田端間の光景が甦ります。
1階北側にある「ミニ運転列車」。信号保安システムも再現されているので,本物の運転手になった気分を味わえます(有料:200円)。どの車両にあたるかはわかりませんが,私が運転したのはワン・ハンドル式の湘南新宿ラインE231系でした。
 


鉄道開業期

大正期

高度成長期
座席にみる鉄道車両の変遷
 鉄道開業期の座席は,木製の長いすでした。座布団が備え付けられていましたが,お尻が痛くなりそうです。大正期になると,クッションが付いています。高度成長期に誕生した特急型車両では,座席が回転できるようになりました。
2008年6月4日現在
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